‡一夏の思い出‡
それからというもの
2・3件のゲームセンターを梯子し
時にはコインゲームをし
時にはクレーンゲームをし
最後にプリクラを二人で撮った
「あ~楽しかったっ付き合ってくれてありがとな瑠依」
「んーん。こっちこそ有難う
僕も…とっても、とっても楽しかった」
少し前までなら
こんな風に学校の帰り道
寄り道をして二人で歩いて帰れるなんて
夢のまた夢だった
それがいま、こうして
彼女は彼の隣にいる