‡一夏の思い出‡
「あたしも…好き、だ。瑠依……好き、なんだ」
優しく笑う君が
照れたように笑う君が
真剣な瞳が
一度だけ触れた体温
感じた温もり
全てが
彼の全てが
愛しい
もう、遅いかもしれない
けれど、伝えたい想い
「愛してる。瑠依」
頬に涙が伝いながら
紫杏は綺麗に
とても綺麗に微笑んだ
どれだけ離れても
この気持ちは変わらない
愛しい愛しいこの想い
彼と過ごした
たった一夏の思い出を
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