エリート医師の溺愛処方箋
何で私が困るのよ?
どういう…意味よ!?
「困らないわよ!
だけど、たったその程度の理由で辞めさせるなんて、間違ってるわ。
医者として問題がある訳でもないのに」
千尋はそんな私を睨むようにジッと見ている。
「その程度の理由…?」
「そうよ。間違ってるよ」
私がそう言うと彼は顔をぐっと近付けてきた。
「…間違ってない。
それに、俺にとってはその程度の理由、じゃない」
「え?」