エリート医師の溺愛処方箋
俺は誤魔化す様に笑いながら話を反らす。
「…いいじゃない。そんな事は。
さ、食べて」
彼女はションボリと食事の手を止めて俯いた。
「…私ね、正直言うと自信がないの。
千尋は女の子にモテるだろうし、私よりも綺麗な人が病院には沢山いるし。
……いつか心が離れる気がして…」
………本当に何を言い出すんだか。
「俺の心は瑠花から離れない。
そんなに信じられないなら、今すぐに区役所へ行って、さっきの話を本当にしてもいいんだよ」