エリート医師の溺愛処方箋

彼女はフォークを静かにテーブルに置くと、両手でそっと俺の手を握ってきた。

「私も……二人になりたい」

……そう。この表情。

俺だけを、愛していると語りかけてくる瞳。

この顔を他の男に見られたら……。

ゾクリと背筋が軽く震える。


ねえ、瑠花…。
君に、これ以上気持ちを奪われたら、きっと俺には何も残らないよ。





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