エリート医師の溺愛処方箋
千尋が私を求める激しさに戸惑いながらも、彼を拒めない。
昨夜とは全然違う……。
躊躇いがちに恐る恐る触れてきていたその手が、今はまるで自分の身体の一部を移しつけるみたいに……。
「千尋……、好きよ…」
吐息の合間に囁くと、彼は嬉しそうにふわりと微笑む。
その笑顔に胸がキュウッと締め付けられる。
白衣の彼とのギャップにどうしたらいいのか、分からなくなる。
医局の人に今の彼を見せたらきっと全員が驚くだろう。
激しくて、優しくて、……少し、子供みたいな…。