エリート医師の溺愛処方箋

ドクターの斜め後ろを歩きながら、彼の役に立てているような気がして嬉しくなる。

…ふと、目が合い、ニコリと微笑まれる。

…ドキッ…。

こんな何気ないやり取りに驚くほどときめく。

私は仕事中の彼にも、プライベートの甘々な彼にも、もう、いいでしょ、と言う位どっぷりと心を奪われていた。

何故いつでも、どんな場面でも、こんなに魅力的なんだろう…。


ねえ、千尋…。
いつでも…、いつまでも、側にいてね…。

彼の背中に向かってそっと思う。

そんな穏やかな午後の事だった。



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