エリート医師の溺愛処方箋


実は平静を装おっていた私だったが、心配と不安で押し潰されそうになっていた。

命の現場は、危険と隣り合わせで決して無事が保証されている訳ではない。

『行かないで』

本当はそう叫びたかった。

彼は見抜いていたのだ。

今にも涙が零れ落ちそうな私の気持ちを。


だけど、引き止める事なんて出来るはずがない。





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