エリート医師の溺愛処方箋


―――「全く…人騒がせも大概にしていただかないと。

医局長よりも深沢さんの方が重症でしたよ。

気絶してしまって、看護師が一人減ったんですからね!

あの後にバス事故の患者は次々に運ばれて来るし」

「…はい。すみません」

病室のカーテンを閉めながら赤木師長がタラタラと嫌味を話す。

俺は自分の折れた足を眺めながら俯いていた。





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