エリート医師の溺愛処方箋

だけど…この折れた足じゃ近寄る事も出来ないじゃないか。

とりあえず彼女を呼んでみる。

「瑠花」

「……」

…爆睡か?

心配で気絶した、と師長は言ったが、ただ単に寝ているだけでは?

まあ、昨夜もあまり寝かせてないしな…。

「瑠花」

「……」

中々起きないな。

そのままジッと彼女の寝顔を見つめる。

…ごめんな、瑠花。

心の中でそっと謝る。


彼女とバーで出会って二週間。

まさか病室で一緒に泊まるとは思いもしなかった。




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