エリート医師の溺愛処方箋

「…うっ…」

その涙が彼女の頬を滝のように滑り落ちていく。

…なっ…、何だ…?

錯乱しているにしても…あまりの状態に、倒れた時に頭でも打ったのか?とさえ思う。



「千尋!!」

瑠花が自分のベッドから飛び出して、俺の上にドン!!と飛び乗って、しがみついてきた。

「うわ!!痛っ!」

身体中の傷に軋みが走り苦痛に思わず叫ぶ。

「え?!大丈夫!?」

顔を上げて焦ったように俺を見下ろして瑠花が聞いてきた。



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