エリート医師の溺愛処方箋
あの事故の時、千尋がいなくなる、と思った瞬間、全ての色が視界から消えて無くなった。
私はそのまま意識を手放した。
………生きている、意味が無くなる瞬間ってあんな風なのね。
千尋が好きで…あなたも私を愛してくれてる。
あなたと私の間にある大きな格差は、千尋がその胸に私を抱き止めてくれているからあまり感じない。
満ち足りているはずの私達なのに…。
何故、些細な事に不安を感じるのだろう。