エリート医師の溺愛処方箋
彼のキスの温度が段々、高くなっていく。
「…ん…、ち…ひろ…、だめ…」
彼の唇が私の身体の芯を次第にとろけさせていく……。
こんな官能的なキスは……こんなところでするキスじゃないわ……。
そっと唇を離して彼がトロリと私を見下ろす。
「…何で?
…さっきのが最後の患者だよ?」
「駄目よ…、人が来るわ。
それに……私も…」
「私も…、何?」
「やだ、意地悪」
分かって聞いてきてる…。
私も…止まらなくなるからよ。
「そうだね。そろそろやめないと、
……俺も…、瑠花と同じように、止まらなくなるね」
クスクス笑いながら彼が言う。
……やっぱり、分かってた。
意地悪ね。