エリート医師の溺愛処方箋
「いや…、そんな事はないですよ。
新しいものは珍しさから難しく見える。
この医局のドクター達ならすぐに慣れて使いこなしますよ」
俺は答えながら待たせている瑠花の事を考えて、すでに立ち上がっていた。
「あれ?もう行かれるんですか。
まだ話したい事があるんだけど…」
「…ええ。ちょっと用があるので」
「そうですか。…あ、夏目先生、今度飲みにでも行きましょうか。
向こうでの話なんかを聞かせて下さいよ」
「…ええ。是非」