エリート医師の溺愛処方箋

「そぉかぁ~、孫かぁ~。
嬉しいなぁ。

あ、性別は?」

彼は院長先生を睨みながら言う。

「何年医者やってんだよ。
こんなに早く解るかよ!」

だけど院長先生は全く動じる事無く違う話をする。

「瑠花さんは結婚したらここに住むかい?
職場は徒歩一分。
事故の心配もない。

決まりだな。千尋、ここに住め」

「は?!勝手に決めるなよ」

「何、お前、二人になりたいのか?
じゃあ、家の隣に家を建てろ。

そしたら孫と離れないで済む」

「冗談だろ?」

「まさか。本気だ」

「………」




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