エリート医師の溺愛処方箋
私は楽しい親子のやり取りを、お義母さまが淹れてくれたホットミルクをいただきながら、笑って聞いていた。
今は少し余裕があるけれど、これでも一時間前は緊張とつわりで三度も吐いたんだから。
―――
「はっ!!初めまして!!
救急医療科の、深沢瑠花と申します。
夏目医局長には大変お世話になっています!!
本日はお忙しい時間を空けていただき、ありがとうございます!!」
私が玄関に入るなり、大声でそう言うと、そこにいた千尋と、院長先生と、お義母さまと、彼の妹の優香さんは、驚いた顔で私を見ていた。