エリート医師の溺愛処方箋
「ぶっ…」
「わはははは」
「おほほほ」
「きゃはははは」
全員が突然、一斉に笑い出し、今度は私が驚いた。
……だって、このお屋敷の前に立った時、絶対に反対されると思っていたんだもの。
病院の敷地の中の奥にあるこのお屋敷はいつも病院の窓から見えるし、親しみもあるけれど、流石に目の前まで来ると凄い迫力で、目眩がしそうだった。
「院長の夏目武夫です。
いつも勤務ご苦労さん。
なかなかお目にかかれなくてすみませんな」