エリート医師の溺愛処方箋


「いっ、いえ!!とんでもございません!!」

ガチガチに答える私に千尋は笑いを堪えて優しく言う。

「ふふっ…。そんなに緊張しなくてもいいよ。

院長の肩書きを取れば、ただの変なおじさんだから」

「言えてるー!」

「こら、優香!」

「わしは変なおじさんじゃない!」

「きゃははは」


…………。

この…陽気な家族が…院長一家なの?

失礼だけど…信じられない。

想像とあまりに違う一家の実態に…私はポッカリと口を開けて固まった。



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