エリート医師の溺愛処方箋
……幸せすぎて嘘みたい…。
――――その通り。嘘だった。
息を切らせて彼の部屋にたどり着いた私を迎えたのは、待ち望んだ彼の笑顔ではなく……、
―――同僚の絵里と裸でベッドの上にいる
和志の唖然とした顔だった。
「は、…早かったんだな。
驚いたよ……」
「る、瑠花、あの…、ごめんなさい、私…。
市村先生が…ずっと好きだったの…」
………はあ!?
早くて驚いた?
和志をずっと好きだった?
この人達…何を言っているの…?