エリート医師の溺愛処方箋
ああ…、この人の目的は何…?
私を、引き返せないどころか、先にどんどん進ませて迷わせていく。
理想的な甘いマスクで、誰にも今まで言われた事のない愛の言葉を囁いて…。
急にまた酔いが回ってきた。
私が酔っているのは…何に?
お酒…?
それとも、…夏目医局長…?
「瑠花、送るよ」
「………」
「瑠花…?」
頭がクラクラする。
千尋の声が遠くに聞こえる。
「…参ったな」と千尋が呟くのが聞こえる。