エリート医師の溺愛処方箋
「俺と一緒に……来る?
誘ってるの?
違うのなら…住所を教えて」
私は彼の胸に寄り掛かったまま、うっすらと目を開けて彼を見た。
……うん。そうよ…。
誘ってるの…。
心でそう思ったけれど、口には出さなかった。
「仕方ないな。
実家は…まずいから、部屋を取るか」
彼は私の腕を自分の肩に掛けてゆっくりと歩き出した。
バーを出る瞬間、最後にバーテンと目が合った。
彼はにこりと私に微笑んだ。