エリート医師の溺愛処方箋
…もし、そうなら、改めて振り向かせるだけの事だが。
俺は幸せそうに目を閉じている彼女から視線を外すと、スッと立ち上がった。
ガシッ!!
「!!」
突然、手を掴まれて驚きながら、瑠花の方を見た。
「どこに……行くの…?」
「え」
彼女はトロリとした目付きで俺を見上げている。
「いや、…シャワーを……」
俺がそう答えると彼女はふるふると緩く首を振った。
「側にいて…。少しだけ」