エリート医師の溺愛処方箋
「あ…あの?…医局長…」
「二人の時は、名前で呼んでって言っただろ。
ね、瑠花。質問に答えて」
「あ、あの」
俺の掴んだ彼女の細い手首がピクリと震える。
俺は彼女の返事を待たずにそのまま乱暴に唇を重ねた。
「んっ…!?…ん」
驚きで一瞬、強張った彼女の唇は、
……やがてしっとりと熱を帯びて俺の唇を包んでくる。
……君は…、俺が好きなんだろう?
このまま終わるなんて、きっと出来ないはずだ。