エリート医師の溺愛処方箋
「……千尋……っ…!」
彼に飛び付いて、すがりつくように抱き締める。
「瑠花…」
そっと抱き締め返してくれる腕が、
…少し、震えている。
「もう……君に触れる事が出来ないんじゃないかと思って……怖かった。
…失いたくない。
君を、もう、離さない…」
「千尋……あなたが、好き。
……どうかしてるわ…。
出会ったばかりの人を……
愛しているなんて……」
もう、我慢出来なかった。
全てを打ち明けても、哀しいだけなのに。