エリート医師の溺愛処方箋
「…え。……何を…?って?」
彼が私を見て軽く首を傾げる。
「……昨日の今日で…、こんなの、大体、あり得ないと思いませんか。
もし…誰かに話されたら、と思うのでしたらご安心下さい。
私、絶対に言いません」
彼の顔色がサッと変わる。
……私はずるい。
傷付くのが怖くて逃げ出そうとしてる。
彼の凄さを改めて目の当たりにして、怖じ気付いてる。
全てを投げ出して、自分を全力で守ろうとしてる。