エリート医師の溺愛処方箋

俺はそう言いながら、彼女の首にそっと指を這わせた。

うるうるとした瞳が疑いの視線を向けてくる。

…いいよ。今は。

そうやって俺を疑えばいい。


君の戸惑いも…分かるから。


制服の中に隠れている、俺が昨夜彼女の首にかけたネックレスをそっと取り出し指でなぞる。

この、輝く鎖のように…

君も、俺も、…強い思いに囚われている。




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