エリート医師の溺愛処方箋

「…待ってるから。

帰り、入り口で。
君と……夢の続きを見るために」

「……」

彼女は何も言わずにそっとドアの方を向くと、そのまま部屋を出て行った。


……きっと彼女は来る。

戸惑いも、躊躇いも、不安も……、

全てを抱えたまま。


全部俺に預けたらいい。

二人の思いを阻む気持ちなんて。

俺が全てを
愛しい思いに変えてあげるから―――。





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