エリート医師の溺愛処方箋
「あ…あなたに関係ないだろ!
瑠花は俺の彼女だ!」
和志が今までに聞いた事のない大きな声で叫ぶように言った。
そんな和志に対して冷静に千尋はさらに答える。
「関係なくないよ。
俺は…瑠花が、好きだから」
……え。…黒澤先生…は?
まだ、嘘をつき通すの…?
和志は唖然として、もう何も言わなかった。
「さ、瑠花。おいで」
千尋は私の肩を抱いて歩き出した。
私は混乱して朦朧としながら、彼に促されるままになっていた。