『6年3組・幸福堂先生』
第三章  修学旅行
修学旅行前日ー






5月半ばー






教室前では


トシヒデくんと北谷先生と幸福堂先生が
話をしていた。


「ね・・・先生、俺・・・行かなきゃダメです?
 俺・・・やっぱり、行けないし・・・。」


なんとなく、
寂しそうにも見えるトシヒデくん。





「ダメだって、トシヒデくん!」


「タエちゃん・・・。」


「行こうよ。行かなきゃ?」


「うん。心配いらないわ。・・・
 大丈夫よ。ねぇ?」


「・・・まぁ・・・でも・・・。」


「もぉー・・・。来るのよ。いい?」


「・・・はい。わかりました。」






素直じゃないけど


きっと


北谷先生の色気に負けちゃうのね・・・。



 
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