Chu-Lips
『その様子じゃ、文化系のようね。』
「うん…出来ればそっち方面が良いな。」
『じゃあ、吹奏楽!』
「え…私、肺活量ないよ?それにここの吹奏楽はすごくレベル高いし…。」
うん、無理。
絶対無理!
『んー…それなら、美術部?』
「私、絵は描けないよ…。」
『じゃあ、文芸!』
「私、国語だめ…。」
『茶華道!』
「え、お茶苦いじゃん…。」
聖花が提案したものはほとんど却下されていく。
『ぁあーもうっ!それじゃぁ逆に、どんなのが良いのよ!』
「う…。」
聖花に睨まれた柚が言葉に詰まっている時ちょうどチャイムが鳴り、聖花は考えといて!と言って自分の席に戻って行った。