Chu-Lips



「友達ってわけでも、恋人っていうわけでも、幼馴染っていうわけでもなくて。皆に人気の瑞季くんに、何の関係もない私がお弁当渡したら、どうなるか分かってる?どうして瑞季くんにあなたがお弁当を渡すの?って聞かれて、何て答えればいいの?瑞季くんはっ…何ともないかもしれないけど、私は!私が瑞季くんに関わることは…出来ないの!」

『っ・・・』


柚の本音を聞いて、やっと瑞季は柚が自分なりに悩んでいたことを知る。

んだよ、それ…!

だが、そんな柚に、イラつきも感じていた。


『そんなに、世間体が大事かよ…。』

「え…?」

『だったら、作ってやるよ。俺とお前の関係。』

「え――…っ!?」


ないのなら、作ってやる。

そう思った瑞季は…柚の唇を奪った。


「っ、ん…みずっ…!?」


深く、この前よりも深く柚の唇を奪う。

何もかもが初めての柚に、瑞季は舌を入れて、もっと柚に絡ませた。






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