Chu-Lips



「…っ、何して…」

『俺と付き合え。』

「っ!?」

『恋人になりゃ良いんだろ?これで十分かよ。』


2度も自分の唇を奪った瑞季。

それなのに、瑞季は平然としている。

どうして…?


「どうして…。」

『お前が言ったんだろ?俺との関係がほしいって。』

「っ、」


違う。

ほしい、なんて一言も言ってない。

ただ、私じゃお弁当は渡せないって――


「嫌だ…!」


言いたかっただけなのに。


「瑞季くんとは付き合わない…っ!」


瑞季くんとは関わりたくないって。





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