9日
夢
その日の夜、私は岡田先生の夢を見た。
もう異動した去年の担任と私と岡田先生で三者面談した夢。
私の隣に座った岡田先生が私の横に置いてあってそれを取ろうとしていた。
その時、私と岡田先生との顔の距離が数センチで勝手にドキドキしていた。
そんな夢。
また次の日、岡田先生の家に行く夢。
別の町に住んでる、と言い張る岡田先生の家を私と同じ町で見つけてインターホンを押した。
岡田先生「なんで俺んち知ってんねん。」
「さっき岡田先生のお母さんに駅で会ってね、これを届けてほしいって頼まれたの。」
と、クッキーを差し出した。
岡田先生「ま、入りーや。」
岡田先生の家は一人暮らしで無駄な物がなく、全て白で統一されていて綺麗だった。
そんな夢。
岡田先生の車に乗って海に行く夢。
女子テニス部のみんなと岡田先生の家にいきなり押しかけることになり、駐車場まで行くと車の中に岡田先生がいた。
岡田先生「お、お前ら何しとんねん?」
「遊びに来た!」
岡田先生「俺、今からパラオ行くんやけど。」
みんな「行くー!」
そんな夢。
なんかおかしい。最近毎日のように岡田先生が夢に出てくる。
私はいつの間にか岡田先生が好きになっちゃったみたい。
夏休みも残り一週間。
あと少しで岡田先生に会えると思うと嬉しく感じた。
夢見ただけなのに…、自分バカだな、と思いつつも私は岡田先生が好きだった。
2学期は社会を頑張って、満点を取りにくいと岡田先生自身が言っていたテストで高得点を取ってやろうと思った。