9日
入試
入試前日の放課後、推薦入試を受ける人たちが会議室に集められて前日指導を受けた。
前日なのに作文の練習は一回もしてない、面接はまともに答えられない、落ちる気しかなかった。
ノートにされるであろう質問を書き、その下に自分の言葉で答える文章を書いたが、それも全部埋まっていない。
前日指導が終わって解散になったけど、美月が今日は放課後、面接練習なので待っていた。
不安に押し潰され、涙が出た。
会議室前を通りすがった七海が励ましてくれた。
七海「大丈夫だよ~!羅夢なら絶対受かるって!」
岡田先生が職員室に向かって歩いてきた。
七海「あ、岡田先生!あたし帰らなきゃいけないから羅夢を頼んだよ。」
岡田先生「お?」