君が好き。
―放課後。
キーンコーンカーンコーン...
6時のチャイムが鳴る。
私は先輩に言った通り、校門にいた。
もう少しで先輩が来る。
そう思うと嬉しさと緊張感で
変な気持ちになる。
帰り道、“水曜日、開いてますか?”
って聞こう。
落ち着け、芽依。
あの時の告白した私なら、
きっと大丈夫!
そう自分に言い聞かせていると、
校門のすぐ横の3年生の靴箱から
数人の男子の声がしてきた。
『泰佑、一緒に帰ろうぜ!』
せ、先輩だ///
『あ、ダメだよ泰佑は。
芽依ちゃんがいるから。』
『おぃ、健太..』
『えっ何?泰佑、彼女いたの!?』
『...』
『わりぃ、泰佑。』
結構聞こえるなぁ。
それは置いといて、
こうやって、先輩を待っているのって
迷惑..だったりするのかな??
私とのこと、あまり他の人に
知られたくないみたいだし..
『で?どーなんだ!?最近っ』
『..何がだよ』
『芽依ちゃんって子とに決まってんじゃん!
詳しく話せ!』
『...翔平』
『俺も聞きたい!』
『...健太もかよ。』
どうしよう、この話聞いていいのかな?
だけど、先輩が私のことを
どう思ってるか聞けるかもしれない。