君が好き。
『朝とか一緒に登校してんだろ?』
『マジ!?ラブラブじゃん!』
『そんなんじゃねぇよ...
正直、ストレス溜まる』
――――――え..
そこから、私の耳には
何にも聞こえなかった。
――正直、ストレス溜まる
気づけば私は走り出していた。
涙が止まらなかった。
やっぱり私、先輩に迷惑かけてたんだ。
受験とかもあるのに、
私がストレスを与えてたんだ―。
そういえば、先輩から
話しかけてきたことないや..
メールも私からだし、
“好き”って言ったのも、私だけ。
あーぁ、何で今頃気づくんだろ..
馬鹿みたい。
私は家のドアを勢いよく開けると、
ただいまも言わずに
自分の部屋へとかけこんだ。