スケジュール少女
私、山を目指すの!
スズメちゅんちゅんないてるよ。

しまじろうと私は互いの傷にオロナインを塗りあった。

それから私は押入れから高杉のリュックサックを探し出して荷造り始めた。

「本当に行くのか?」って、しまじろうが聞くから私は「行くよ、パパはきっと生きてる!」って答えた。

「平山は寒いから、しっかり着込んで行くわ!」
「ヒマラヤだろ」


「え?」


「ヒラヤマじゃなくヒマラヤだろ?」


しまじろうの奴、知ったかぶりやがって!

「北海道百名山の平山(1771m)にパパを探しに行くんだから!」

「世界最高の大山脈ヒマラヤ(東部にはエベレスト山8848m)でルドルフは死んだんだ!」



私はしまじろうを殴った。

もぅ!
まるで私が間違ったみたいじゃない!

「じゃあ、いいわよ! ヒマラヤでいいわよ! そのかわり、あんたもお供しなさいよ」
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