空色
「お母さんだけ残って下さい。」
と言われ、お母さんには
「先に帰ってて?」
と言われたが、
帰ってても1人だったので、ドアの隙間から聞いていた。
「――〜…!! ……!!」
ん…聞こえない。
近くに行って
耳をすますと、お母さんが「もう一度…言って頂けますか?」
そう言って訪ねている。
「だから… あなたの娘さんの命は…」
と言い、声を小さく、低くし言った。
「後半年です…」
その瞬間、
私とお母さんの目には涙がたまっていた。
私はその場から走って逃げた。