俺様彼氏と我が儘彼女




「んだ。お前かよ」

「親友に向かってひでーな…」



んな事より俺は、眠いんだ。



「俺寝るからどっかいけよ…」

「ちょっとした話あってきたんだよ。」




珍しく要が真剣な顔をしてそう言ってきたもんだからどんな大事な話しなのか気になって起き上がった。





「なんだよ話しって。」

「あのさ…お前恋したことある?」

「なにお前いきなり。きもい」

「いいから答えろよ!!!俺、真剣に聞いてんだ…」





要がやけに真剣で少し寂しそうな目をして言った。


なんの話しかと思えば恋バナ?
要、恋でもしたのか?


俺には、恋がそもそもなんなのかわかんねぇ。



顔がいい俺には、女が鬱陶しいくらいに寄ってくる。

それは、昔からで中学のときなんて影で女子グループから「王子」なんて馬鹿げたあだなつけられたっけ。




恋なんてしたことねぇけど遊ぶ女程度ならいっぱいいる。


全部体だけの1回きりの女。



そんな俺に恋なんてわかるわけねぇ。




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