いつも強がりだったキミへ~愛のカタチ~



『だ・・だって、さゆり...ずっと元気無いって聞いてたから。電話もメールでさえ止めてたの。隼君の事・・・ずっと想ってるんだろうなって...。ごめん、勝手に決めちゃって』

細々とした声で言う愛香の声を聞いたら・・・



「はぁ~・・・分かった、分かったから。行くっ!!もう、ずっと落ち込んでばっかりもいけないって思ってたところだし。」



これが私の正直な気持ちだった。


いつまでも引きずってても終わりは来ない。



どこかで大きな決断をして一歩踏み出さないと、いけないって事も・・・とっくの前に分かってた。




『良かったぁぁ...じゃっじゃぁ、今日の9時からだから8時くらいに集合って事で。待ち合わせ場所は・・・―――。』





トントン拍子に進んでいく話しに少しだけワクワクした気持ちがあった。


ずっとずっと溜めこんでた悲しい気持ちを今日は・・・忘れることが出来るかもしれない。




誰だって大好きだった人を亡くすのは辛いに決まってる。

でも・・・やっぱり、いつまで経ってもこのままじゃ・・・ダメだと思うから。
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