いつも強がりだったキミへ~愛のカタチ~
辺りを見渡すとイルミネーションでいっぱいだった。
その明りのお陰で、遅い時間なのに暗いという感じが全くしない。
時間帯で言ったら・・・10時くらいかな?
「さゆりーっ・・・おっと」
「ちょっ新太!!」
ちょっと目を離した瞬間、新太の体が揺れ転びそうになっていた。
慌てて傍まで駆け寄り、体勢を元に戻す。
危なっかしいったらありゃしない...
「しっかりしなって!!全然、酔い抜けて無いじゃん...」
ため息をつきながら、肩を持ち、またあの体勢になりイルミネーションで輝いている大通りを歩いて行った。
「・・・・ごめん」
新太はボソッと呟き、そっぽを向いた。