いつも強がりだったキミへ~愛のカタチ~
大通りを抜けると、すぐに新太のマンションに着いた。
「えっ・・・ちょっと!!このマンション...デカくない!??」
「あ゛っ・・そうかぁー??」
行きに見た角度とは違う方向から見ると、ビックリするぐらいの高層マンションだった。
こ・・・ここに新太が住んでるっていうの!?
一体、何の仕事をしたら、こんな良いマンションに住めるっていうのよ!!!
少し不信感を覚えながら、ロビーを通りエレベーターを乗り、34階に着いた。
「うっわー・・・私みたいな平凡な人間が入っちゃいけないような・・・」
エレベーターを一歩出ると、「お金持ち」感がムンムンの扉が並んでいた。
慎重に歩いていくこと約3分、やっとのことで新太の部屋に着いた。
「ほら新太!カギ出しなよ、入れないじゃん・・ってかいい加減に起きろって」
「・・・はい」
チャリンッと音をさせてカギが掌に乗る。
―――ガチャンッ
緊張しながら、ノブを引き、靴を脱がせて部屋の中に入った。