断崖のアイ
「この歳でも異性なり同性なりの画像を見せれば、なんらかの反応を示すものなんですが……」

「何の反応も見せんのか」

「はい、恋愛感情が欠落しているとしか思えません。今後の成長を見て調査を続けないことには断言は出来ませんが」

「そうか」

 神に相応しい存在は1人でなくてはならない、そうそう増える者ではだめなのだ。そして、その感情は常に冷静でなくてはならない。恋愛などという不安定なものは必要無い。

 ベルハースは何もかもが自分の思い描いたとおりだと目を細める。

 彼の知能はすでにハイスクールに通う一般平均並みになっていた。驚異的な吸収速度は上層部を驚かせると共に大いに喜ばせた事だろう。

 神自身も欲しているのだ、そうでなければここまで上手く事が進むはずがない。男は確信にも似た感覚を覚えた。
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