断崖のアイ
「すまない」
発した彼にドアマンはニコリと微笑み部屋をあとにする。
「あ、あのっ」
「ん?」
「先ほどのダガーを見せてもらえませんか?」
瞳を輝かせる青年に、やや目を丸くしながら手渡した。それを受け取り、鞘から抜いた姿に笑みをこぼす。
「やはり……! これはダマスカス鋼(こう)ですね」
見事な木目状の模様が刃に描かれている、この素材の特徴だ。
「よく知っている」
小型冷蔵庫から飲み物を取り出し、感心するように発して液晶テレビの前にあるソファに腰かけた。
鋼材の起源はインドのウーツ鋼だが、シリアのダマスカスで刀剣として加工されていた事からダマスカス鋼とも呼ばれている。
発した彼にドアマンはニコリと微笑み部屋をあとにする。
「あ、あのっ」
「ん?」
「先ほどのダガーを見せてもらえませんか?」
瞳を輝かせる青年に、やや目を丸くしながら手渡した。それを受け取り、鞘から抜いた姿に笑みをこぼす。
「やはり……! これはダマスカス鋼(こう)ですね」
見事な木目状の模様が刃に描かれている、この素材の特徴だ。
「よく知っている」
小型冷蔵庫から飲み物を取り出し、感心するように発して液晶テレビの前にあるソファに腰かけた。
鋼材の起源はインドのウーツ鋼だが、シリアのダマスカスで刀剣として加工されていた事からダマスカス鋼とも呼ばれている。