風花

綾部の送別会の時間が近づくにつれ、綾部との今までの7年間の思い出に浸りながら

『さて。そろそろ仕事切り上げなきゃ』
デスクを片付け始めた頃、綾部からの着信で携帯が光った。

『もしもし。おつかれ~。私、もう終わるよ。』

「マジごめんっ! 
送別会行けないかもしれない。トラブってて今からお客さんの所にいかなかゃ行けなくなった。
2人でメシでも行ってきて。清谷さんに連絡入れたから。じゃ。」

『ちょ。ちょっと!!!』

既に通話の切れた携帯片手に呆然・・・。

さっきまで7年間の思い出に浸っていた私のテンションが・・・。

『はぁ~っ。』大きなため息が出た。

よりによって今日トラブらないでよ・・・。




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