あ
二人でブランコをこぐことにした。
せっかく、明るい顔してたのに
また暗くなるユウキ。
「さっきは、マジごめん」
「いいって言ってるじゃん。ほんとしつこいって」
「いや…俺…ほんとうにマミのことが好きなんだ」
「はぁ?冗談じゃなかったの?」
「冗談でこんな俺が言えると思う!?」
「いや、言えないと思う…」
「だろっ!?って…言えないと思うってはっきり言うか」
「だって、ユウキよりあたしの方が強いもん」
「だよなぁ、マミのほうが強いよな。俺は…ダッセェ」
「あ、でも…」
「マミ?どした?」
「ん…なんでもない」
”あたしも、ユウキのこと結構すきだよ”
言えなかった。
マミは、マミは…
さっき走って逃げちゃったんだ。
そんなマミが、言うなんて…ダメ、だよね。
「なに、マミ、まじめそうな顔してんだよ!笑えって!
笑うと健康にいいんだぞ~!癌でもなおせるらしいぜ」
そういいながら、ブランコからひょいっと飛び降りると
マミのほっぺたを引っ張って、「ブハッ!マミ、変な顔ー」と
ユウキは笑った。
つられてつい、笑ってしまう。