公園のベンチにユウキはいなかった。
辺りを見回していると、背中をぽんっと叩かれた。


「び、び、びっくりしたぁ!」


「ハハッ、マミの反応最高!ウケる~~」


鼻声で大爆笑された。だけど、もういつものユウキだ。
少し、ほっとした。


あの時、ユウキは、おかしかったんだ。
あんなおかしな話、あんなまじめな話、あんな…キス。
きっとユウキはしない。


…そうだよ。
ユウキは優しい、マミの”友達”だよ。



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