とある青年の懺悔
…さて。
御三家の説明を終えたところで、もう1つだけ説明させていただきたいのですが。
…大丈夫ですか?
さっきまでの説明ですでに頭が混乱してませんか?
クスクス…なってないなら続けます。
御三家には、贔屓にしている投資家がおります。
…いかにも城のような大豪邸を持つ、高橋家。
御三家の方々は、高橋家を身内のように思われていることでしょう。
まあ、身内に間違いはないのですが。
…高橋家から金を取り上げ会社を大きくし、家に押し掛けてはただ飯を食らい…。
失礼。私のこの言い方では、誤解を生んでしまいますね。
皆さんから見たら、私とは違う印象を持つでしょう。
クスクス…長話が過ぎました。
この物語は、高橋家の御曹司のお話です。
弱く悲しい我が…いえ、彼の話を、どうぞご覧ください。
え?
私の正体?
…そんなの自分で考えてください。