どうしようもなく好きです!
亮太side


何なんだよこの気持ち。


あいつとぶつかってから


ずっと、気分が悪い。



あいつの澄んだ瞳に


思わず吸い込まれそうになった。


この部屋に来たってことは同じ班ってことか。


・・・。



って、おい!


俺今なんて思った!?

うれしい・・・。


確かに俺の心はそう叫んでる。


「あ、いた!」

そういって部屋に入ってきたのはゆうかだった。

小さい肩が上下にゆれている。



俺を探して・・・?


「さっきはごめんね。
 わたしもこの班なんだ!よろしくね!
 あなた、名前なんていうの?」


そんなことかよ。


でも、俺のことを知ろうとしてくれたことが


すげーうれしかった。

「・・・浜田亮太。」


心ではゆうかとたくさん話したいと思っているのに


俺は冷たい態度をとってしまう・・・。


「亮太かぁ、いい名前だね!」



ゆうかの明るい笑顔から


目をそらすことができなかった。

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