どうしようもなく好きです!
ゆうかside

目の前にいるすごく素敵な(でも、不良っぽい・・・。)男の子は
亮太というらしい。


「あ、ゆうか~!すご~!また同じ班だよ!」


ドアを思いっきり開けて入ってきたのは去年も同じグループだった、
簔口(みのぐち)紗枝ちゃん。

紗枝ちゃんは、亮太を見るなりものすごーくいやそうな顔になった・・・。



「な~んであんたが居るのよ!?」

ん?紗枝ちゃん、亮太と知り合い・・・?

「お前こそ・・・。」

亮太が紗枝ちゃんをにらむ。
・・・怖いです。

「あの~、紗枝ちゃん、知り合い・・・?」

「ダーリンの親友よ!こいつ、私がダーリンに会いに行くといつもいるの!」

ダーリンって、あの海斗君の事か・・・。

ナンパが大好きな・・・。

「海斗君の親友なんだ~。全然タイプが違うね。」

海斗君はいっつもニコニコしてて、おしゃべりだけど、
亮太は無表情で、怒っているみたいにムスッとしている。さらに無口だ。

対照的な二人だな~。


と、そこへ海斗君が

「ち~っす!おっ紗枝じゃねーか!やっぱ俺たち結ばれてんな~。」

と能天気に登場。

同じ班だったんだ~。

「海斗~!結ばれてるなんて~!照れちゃうじゃ~ん\\\」

顔が赤い紗枝ちゃん。


相変わらずラブラブだなぁ。


好きになるってどんな感じなんだろ。
きっと幸せなんだろうな~。

「ゆうか、お前も一緒か!よかった~知ってる人ばっかりで。
 ん?この怖~い顔した不良は誰だ~?」

海斗君は亮太を見ながら言った。
あれ・・・?親友じゃなかったっけ?

「うっせえよ・・・。わざと言ってんじゃねーよ。」
あ、わざとか。
亮太、怖いよ・・・。

親友なんだからもっと優しくしないと・・・。
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